過去を振り返る

 99年のステージ優勝以来、成績が悪化し続けている
 原因に『世代交代の失敗』や『戦力補強の失敗』が
 挙げられる。

 99年からの流れをざっと紹介すると、

 1999年(監督:ペリマン)
 1st:3位 2nd:1位 年間2位(勝率1位)
 ・初のステージ優勝。
 ・長谷川、堀池引退。
 ・池田、太田、黒河、他入団

 2000年(監督:ペリマン)
 1st:3位 2nd:13位 年間8位
 ・アジアカップウィナーズカップ優勝
 ・アジアスーパーカップ準優勝
 ・天皇杯準優勝
 ・ペリマン監督辞任、ゼムノヴィッチ体勢へ
 ・サントス解雇
 ・純平、村松、他入団

 2001年(監督:ゼムノヴィッチ
 1st:4位 2nd:4位 年間4位
 ・天皇杯優勝
 ・大きな補強なし
 ・大木コーチ、甲府監督就任

 2002年(監督:ゼムノヴィッチ
 1st:7位 2nd:12位 年間8位
 ・安 貞桓獲得
 ・大榎引退、コーチに
 ・トゥット、北嶋、鶴見など即戦力を補強
 ・菊地、成岡など有力高校生の獲得に失敗
 ・ゼムノヴィッチ監督と戸田の確執
 ・ゼムノヴィッチ監督辞任、大木体勢へ
 ・松永コーチ、甲府監督就任

 2003年(監督:大木 武)
 1st:11位 2nd:10位 年間11位
 ・アレックス、安 貞桓放出
 ・3バックにしたり4バックにしたり試行錯誤が続く
 ・大木監督解任、アントニーニョ体制へ

 2004年(監督:アントニーニョ石崎信弘
 1st:11位 2nd:14位 年間14位(11/8現在)
 ・アントニーニョ監督、1stで辞任。後任に石崎ヘッド
 ・残留争い真っ只中
 ・静学・狩野(清水か柏)、清商・平岡(不明)、筑波大・兵働(清水か市原)獲得へ全力

 不振の原因…
 今年に関して言えばわかっていたことだが、アレックス、安の穴を埋められなかったこと。
 ノボリも全盛期の活躍は望めないが、引導を渡せる若手もいない。
 ディフェンスもモリ、トシのベテランを追い越せる逸材があらわれない。

 新しく入ってくる選手もなかなかレギュラーを奪えないが、理由はどこにあるのか。
 積極的に若手を使わない首脳陣に問題があるのか、使いたくても使えない
 能力の問題なのか、人それぞれ意見の分かれるところだが、私は後者だと思う。

 鹿島の小笠原・本山、市原の村井・羽生・坂本、ガンバの宮本、二川、柏の玉田、
 それぞれがチームの中心選手であり、日本代表レベルであると思うし、すべて生え抜きの選手。
 こうした選手の獲得/育成はチーム力UPには欠かせない。

 エスパの中心選手って誰?と聞かれすんなり返事が出来るだろうか。
 残念だが、思い浮かばない。ジェジンやアラウージョがいるじゃないか!
 と思いたいところだが、所詮彼らは『助っ人』なのである。生え抜きではない。
 年代的に考えれば康平やイチがそのポジションにいなければいけないのだが…。

 『中心選手がいない』
 これがここ数年の課題なのかもしれない。