第6節 清水0-1大分

 4月16日(土) 2005 J1リーグ戦 第6節
 清水 0 - 1 大分 (15:04/日本平/7,931人)
 得点者:'55 マグノアウベス(大分)

 試合前、大きなサプライズがあった。
 右サイドの圭輔に代わってユースの山本真希のスタメン抜擢。
 ユースを見てきた方々にとっては何の驚きもない起用だとは
 思うが、名前だけ追ってきた私としては驚いた。
 ここ数年のエスパでは考えられない大抜擢だったからだ。

 試合が始まってみると、どちらのチームも同じような戦術であり、
 相手が上がったスペースを突く、悪く言うと相手が動かないと
 動きようがない。リスクを負わないとチャンスが作れない展開に。
 そんな中、真希が見せてくれた。
 縦へ突破する動き、と思いきや中に入り込みフィニッシュに至る
 動き、トラップ一つとっても魅了してくれた。緊張してガチガチ
 になっているかと思いきや、イチを走らせるパスを出すなど、
 大物ぶりも見せ、サポーターからは大拍手。唯一といってもいい決定機を
 逃した真希ではあったが、この試合に出場した全選手より高校生のプレーが目立っていた。

 なんとなく終わった前半。後半、早い時間帯に大分がFWを入れ替えた。
 後半9分、その代わって入った高松がモリと接触し、PKを得る。
 これをマグノアウベスに決められ、先制点を許す。

 ここから怒涛の反撃、と行けないのがなんともお粗末。
 引かれてしまい、スペースがなくなったためか、
 マイボールを前線のジェジンめがけて蹴るだけ。
 和道を下げ、テウクをFWにあげ、2トップにしてもその状態は
 変わらず、ひたすらロングボール。それもことごとく、DFに弾き返られる。
 真希に代え圭輔、テウクに代え移籍加入の西野を入れても、ロングボール。
 もうこれでは手の打ちようがない。
 結果論だが、和道を下げ(純平IN)、2トップにしたのだが、浩太もカバーする
 ために、1列下がってしまい、トップ下がいないような状態となってしまった。
 そのため、トップとのスペースは広大なものになり、ゲームがさらに苦しくなった。
 相手が苦し紛れにロングボールをクリアしてもそのボールは広大なスペースに落ちる。
 つまり、相手に拾われるわけである。

 そんなこんなで完封ゲームを許すこととなった。
 吉田選手が自身のHPで試合終了間際になると、席を立つお客さんが多いことを
 指摘している。残り数分、猛反撃していれば得点への期待も増す訳で、
 席を立ちづらいと思う。今のエスパは吉田選手の指摘どおりで、「得点の匂い」を
 お客さんが感じ取れない。
 また、観客数の減少についても書かれているが、理由は同じ。
 あのような試合をしていてお金を払ってまた見に来たいか、答えは今の観客数に
 表れている。悔しいけど、スタジアムを訪れなくなった人たちを呼び戻す
 試合をしていくしかない。残されたサポーターもいなくなった人たちの分、
 声援を続けるしかない。
 しかし、それだけでいいのか?という疑問にもぶちあたる。